「皿まわしエクササイズ」は、理屈抜きに楽しめる体操です。でも、その原理は奥深いものがあります。原理を知ったうえで皿まわしをすれば、より一層、そのメリットを実感できるはずです。
皿まわしは、東洋医学の考え方をベースにしています。東洋医学には、「通即不痛 不通即痛(通じれば痛まず、即ち、通じざれば痛む)」という言葉があります。これは、血液と気エネルギーの通り(気血循環)が良ければ、健康でいられるという意味です。
私たちの体は、気血循環が良いと、「水昇火降」(すいしょうかこう)の状態になります。水昇火降とは、体内の心臓(火)のエネルギーが下降し、腎臓(水)のエネルギーが上昇している状態のこと。水昇火降だと、頭が涼しくなり、下腹や下半身がポカポカに。内臓の機能が活発になって代謝がアップします。皿まわしは、水昇火降を簡単につくりだせるエクササイズです。
皿まわしでは、「左右対称」というコンセプトも重視されています。これは、左右のバランスを整え、本来のバランスを取り戻すというという考えです。普段、私たちはどうしてもいつも同じ筋肉だけを使う傾向があり、使わない筋肉は硬くこわばりがちです。皿まわしは普段あまり使っていない筋肉までまんべんなく刺激して鍛え、体の柔軟性を高めます。また、骨盤や背骨、肩まわりの筋肉をほぐし、姿勢を良くします。
<皿まわしの健康原理>
1. 関節を回転させてエネルギーを循環させる
2. 左右対称の運動によって体のバランスを回復する
3. 筋肉を伸縮させ、経絡を開く
4. 無限大の動作(ボルテックス運動)でエネルギーが充電でき、心理的にもリラックスできる